
歯科医師は国家資格? 大学には何年通うの?
日本の歯科医師国家資格制度は6年制大学を卒業後、歯科医師国家試験の受験資格が獲られます。 合格者は1年の研修医制度が必須。
ここ数年で歯科医師国家試験の難易度は上がり、直近の第115回歯科医師国家試験の合格率は過去最低となりました。 医師国家試験合格率より低い水準です。 歯科医師って6年も大学に通うの? 進級って大変なの? というお話し聞くことがありますので、ここでは参考までに少し、現在の歯学部在学生のお話しに触れさせていただきますね。
現、歯学部6年生の新学期からの学習時間はかなり過酷な状況。 講義終了後、夕方から24時までの勉強は当たり前。 深夜2時3時に渡り勉強することもあり。 定期試験前は朝方まで。 数時間の仮眠を取りそのまま試験。
20代の華やかな日々を勉強に費やし、時には挫折してしまうかも、、、。 そんな恐怖心と必死に闘って大学生活を送っています。
1日たりともアクセルを緩めてしまうと、その代償は取り返しのつかない事になる場合もあるからです。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当のお話です。
数年前までは夏から始める国試対策は、今や新学期と同時に始め、夏には仕上げに入らないと卒業すら危うくなります。
大学生活が過去のトラウマになる程、勉学に追い込まれ、夢に見た歯科医師へのステージに立てるのです。
彼、彼女たちは、そんな過酷な階段を昇り詰めてきた! なんて、口にする方はいらっしゃいません。 本当に頭が下がります。
私たち歯科スタッフは、頑張ってきた若い歯科医師を支え、チームが一丸となり歯科患者さんの健康維持に徹する気持ちを備えていなければいけないと改めて思います。
第116回歯科医師国家試験を控えている全国の歯学部6年生にエールを送ります。